梅ちゃん餃子のお話・長嶋さんの言葉

いつもご愛顧ありがとうございます!

長嶋さんの中で完全に確立された「梅ちゃん餃子」
遠征でお越しになられる度、必ず「今日は梅ちゃん餃子を食べよう!」というリクエストが定着しました。

そんな夏のある日、いつものように梅ちゃん餃子を食べる長嶋さんでしたが、その日はいつもと違い「おかわり!」と仰られたそうです。
一人前一皿七個で提供させて頂いた餃子をおかわりすることはとても珍しいことでしたが、なんと長嶋さんは二皿目を食べ終える頃に再度「おかわり!」と仰ったそうです。
そして運ばれてきた三皿目も美味しそうにお召し上がりになられ、全部で三人前二十一個をお一人でお召し上がりになられたのでした。

美食家で知られる長嶋さんのことです。美味しいものを少量づつたくさんの種類をお召し上がりになられる食のスタイルだったと思います。それを一つのメニューで二十一個お召し上がりになられたのは、近年では無かったことだったようで、ご本人も「よく食べたなぁ〜」と苦笑いなさっていたそうです。

さすがにその日は若干胃もたれなさったようで、試合前にロッカーでお召し上がりになられる穴子の押し寿司を辞退され、その際「梅ちゃん餃子が美味し過ぎるからいけないんだ!」と、冗談とも本気ともつかないトーンで仰られたようです。

長嶋さんにとって「梅ちゃん餃子」は、梅ちゃんが提供させて頂いた食の中でも特別な存在になったようで、梅ちゃんが自身の引退の挨拶をさせて頂いた際、「たくさんの美味しい料理をありがとう」という労いのお言葉と共に「梅ちゃん餃子は本当に美味しかったな!」と笑顔を見せてくださったようです。

梅ちゃんと多美ちゃんがおもてなしをした竹園での食事のひと時は、長嶋さんにとって特別な時間だったようで、2000年に京都で行われた日本の食卓展に出展を依頼された長嶋さんは、迷わず竹園での食卓を選んでくださり、梅ちゃんが作るメニューと共に、以下のお言葉を展示くださいました。

梅ちゃんが作り多美ちゃんが支えた味。それを一番理解してくださっていたのが長嶋さんであったことは、梅ちゃんの料理人冥利に尽きることだったと思います。